デザインは、商品にとって とても重要です。
どんなに優れた製品、便利な製品であっても、デザインが気に入らないともうほしくありません。
少し機能は劣るけれど、好きなデザインのほうを選びます。
車が良い例です。 多少性能が悪かったり、故障したりしていても、気に入ったデザインなら。 昔からとにかくほしかったし。 傷があっても許せます。
途中で止まっても許せます。 あばたもえくぼ、ほれた弱み。
人は、それぞれ感性が違って、全員に良いと思ってもらうことは不可能に近いでしょう。
ブランド品が、なぜ高くても高性能でなくても、いまだに大きな人気を持っているのでしょうか。
それは、デザインがブランドを想起させ、高級、気品など、感性に好感を与えるからです。
ブランドとデザインとは一体と言っても良いでしょう。
機械も、デザインを担当するデザイナーの気持ちで性能や配置を変えることになります。
まずデザインありきです。 そこにどうしても組み込めない、再現できないのは技術者に能力が無いと言ってよいでしょう。
世界のどこでも同じ性能の製品を作れるようになった現在では、デザインを妥協してはいけないのです。
油絵を描いて、額縁の大きさに合わないので、絵を切りましょうとか、枠の模様に合わせて絵も変えましょうというのが、妥協です。
デザイナーは、とにかく感性をのびのびと発揮していただきたいと思います。
ここに示す製品は、グッドデザインに認定されています。
つまり、デザイナーの感性を多少なりとも表した製品であるといえるでしょう。
これらを見ることによって、本当に良いデザインとは、ほしくなるデザインとは何かの情報が得られるのではないでしょうか。